ケロイドスコープ
794 words · 4 min

この作品について

歌詞

ああ君や僕がもうちょっと
綺麗だった時のこと
思い出している
明日からの旅の宛は
どこにもないけれど
またいつか会えると良いな

心の中覗いていたら何か見えた気がした
遠くの方でビルに傷がついて溶けていった
君は僕と一緒に雨宿りしている
いつか見た風景
僕が見ていた風景

心の中覗いてみたら何か見えた気がした
沈みゆく夕日と
降りやまない泣き声
いつの間にか一人で雨宿りをしていた
いつか見た風景
いつも見ている風景

街の景色がしぶきに混ざる
ビルの陰でおびえてる君に
気づいたよ

ああ君や僕の耐えてきた痛みが
泡に溶けてさ 昇ってゆくよ
今ではもう 消えそうにない古傷も
愛してると言えそうさ

心の中覗いてみたら何か見えた気がした
沈み切った夕日と
もう聞こえない泣き声

そして一人で雨宿りをしている
いつか見た風景
通り過ぎてく風景

街の景色が記憶に混ざる
ビルの陰で怯えてる夜に気づいたよ

ああ君や僕がもうちょっと
綺麗だったときのこと
思い出している
明日からの旅の宛はどこにもないんだ!
またいつか

語り

2013年に制作して、自分で思っている以上に評価があった。 僕の精神状態的にもあまり良くなかったと思う。 確か僕の度重なる遅刻癖によりバンドが解散した後だった。

洒落たサウンドのロックを作れてよかったと思う。 歌詞についてはあまり前後の流れを考えずに作りながらも 好きな比喩空間というか、心象風景になったと思う。 「明日からの旅の宛はどこにもないんだ!」 はキラーフレーズだよね、と思う。

映像部分の多くはよえみん、素材には大学の友人(名前を出していいか分からないので出さない) 歌にはえまい、最後の実写パートでは他の大学の友人を撮影した。 今思うとすごいバイタリティだ。 8年前の僕はまだ音楽家として食ってくことを諦めていなかった気がする

制作秘話はなんでもいいか、飽きたので筆を置くことにする。 今でも聞き返されるぐらいには誰かの心に染み入ったことを嬉しく思う。 十分。


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